コロナ禍に負けない　「今だからこそ，全国とつながる！SC（セレクト＆コメント）リレー・メッセージ」第51弾

更新日：2021/09/29

【第５１号メッセージ執筆者】　　末　武　氏（第２期生）

宮城県仙台市から全国の同窓生の皆さんへ

「 苦 」

　人間の一生は，「喜怒哀楽」に彩られているが，この四字言葉の中には「苦」がない。
　私事で極端なことを言ってしまうが，私は「朝から晩まで喜び続けた一日」もなかった。また，「朝から晩まで苦しみ続けた一日」もなかった。今日までの七十二年間を生き暮らしてきて，そんな極端な一日は一度もなかった。ところが，「新型コロナウイルス」という病魔の襲来によって「今日無事」では済まされなくなった。未曾有の天変地異に，老いも若きも晒され，世界中に恐怖と不安が広がり続けている。「朝から晩まで苦しみ続ける一日」どころか長期に渡り，コロナの禍と戦い続けている。正に「苦」の洗礼を受け，世の人々は不安と生活苦の中で日常の生活を取り戻せなくなっている。 しかし，それらとの戦いの中で，病理学者によるワクチン開発が進み，深刻な事態が少しずつ緩和され始めているのは，一筋の光明を見た思いである。
　卒業後は社会に出られる在学生諸君にとって，悩みや不安を持ちながらの学生生活を送ることもあろうかと思うが，人間にはいくら勝とうとしても勝てないことがあることを知ること，それと同時に人間にはいくら「苦」しくとも「辛」くても，決して負けない力のあることを知ることにこそ，人間の本当の喜びがあるように思う。名実ともに不動の体育大学の地位を築き上げた我が母校に誇りを持って邁進してほしい。
　同窓生の皆と共に，一日も早い安寧の日が来ることを願いつつ・・・・・。

　現在，全国の同窓生の皆さんへ原稿依頼しています。同窓会ホームページへの掲載は，順不同になることもあるかと思いますので，予めご了承下さい。

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