更新日:2021/10/25
【第57号メッセージ執筆者】 品川 達平 氏(第3期生)
新潟県十日町市から全国の同窓生の皆さんへ
「 襷 」
昭和四十四年四月,第三期生として入学。船岡で四年間の走るバイト学生を過ごしました。定時制高校を卒業し東京で新聞配達の浪人を経て二十歳のスタートでした。
入学後間もなく見つけた太田商店の貸家での自炊と商店の配達員のバイトで特異な学生生活を送りました。クロスカントリースキーの練習は長距離走が中心でありましたので,暇さえあれば練習で走り続けました。当時,青森-東京間を七日間で競う駅伝が十五都道府県対抗で晩秋の東北路国道四号線で華々しく実施されており,長距離選手の憧れの舞台でした。駅伝は襷をつなぐ日本の伝統的な競争競技であり,「エキデン」は今や世界でも人気のスポーツです。その青森-東京駅伝に大学一年から宮城県代表として出場させていただき,襷の重さと魅力にとりつかれました。以来大学四年間をスキー競技と駅伝に打ち込んで過ごしました。卒業後新潟県にだだいさん戻り県立高校の教員として,クロスカントリースキーと駅伝を志す生徒と又,地域の仲間と共にチーム造りに精進して参りました。全国高校駅伝にも七回出場してくれましたが,監督の出身大学の紹介欄もあり,「仙台大学卒」をなんとしても・・という思いが強かった事懐かしく思い出します。
駅伝は襷です。襷は駅伝の精神・象徴です。多くの仲間が肩にかけ,汗と埃にまみれ喜怒哀楽の人間感情や選手の苦悩や苦闘に満ちた心魂の染み込んでいる事を思い旺盛な責任感と闘魂を燃やして実力以上の力を発揮します。これはタスキが選手を走らせ精魂を尽くした証拠であると信じます。こうなるとタスキはもはや一片の布切れではなく駅伝の精神であると言えるのです。時あたかも仙台大学が大学女子駅伝に参戦するこの時,大学の益々の隆盛に向けてこのタスキを繋ぎ続けてもらいたい!!
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