更新日:2022/09/12
【第145号メッセージ執筆者】 宮崎 真彰 氏(第11期生)
北海道札幌市から全国の同窓生の皆様へ
「 根 」
北海道と本州を隔てる津軽海峡は、今でこそ青函トンネルにより新幹線が25分で走り抜けますが、当時は4時間の船旅でした。実家の旭川までは更に半日を要しましたので、海を渡るということは、北海道の高校生にとってはそれなりの決意が必要でした。
船岡での大学生活は、津軽海峡を通る動物相の分布曲線であるブラキストン線を実感するような異文化体験の連続でした。
「食」に大きな違いはなかったものの、言葉には戸惑いました。先輩に「イスもってこい」と言われて椅子を持って行くと「イスだ、イッ・スゥ」。石のことでした。船岡公園での新歓コンパは2級酒が並び、330教室では学歌を体で憶えるなど、今はアウトな風習もありましたが、全国各地から参集した仲間たちから理不尽さも含めて生活文化や思考の違いなど多くを学びました。
卒業後に就いた教職も定年を迎えましたが、単位不足で留年の夢を未だに見ます。それでも学生時代の体験が私の人生の根にあったように思います。時代の変化に耐える根は出会いと体験で育つのだと思います。
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