今だからこそ、全国とつながる!SCリレー・メッセージ

コロナ禍に負けない「今だからこそ,全国とつながる!SC(セレクト&コメント)リレー・メッセージ」第12弾

更新日:2021/02/24

【第12号メッセージ執筆者】 細井 才智 氏(第19期生 令和2年度秋田支部事務局長)

秋田県仙北郡美郷町から全国の同窓生の皆さんへ!

「磨」
今こそ、磨こう 継続して。

 人間はそれほど強いものではない。
 苦しいこと、悲しいことに胸がふさがれる日もある。気力が衰える時もある。
 そんな時、どんな言葉を口ずさんでいるか、それが運命を左右することもある。

 私自身、どんなに辛い状況でも、逃げ出さず、最後までやり遂げようとしているのは、言葉(詩)の威力でした。これまでの読書と実践が自分磨きとなっている。
 坂村真民先生の詩を紹介して、全国の同窓生が自身を磨き、真に元気になってほしいと願っている。

 

『鈍刀を磨く』 坂村真民
 
鈍刀をいくら磨いても 無駄なことだというが、
何もそんなことばに 耳を借す必要はない。
せっせと磨くのだ。
刀は光らないかもしれないが、磨く本人が変わってくる。
つまり刀が すまぬすまぬと言いながら、
磨く本人を 光るものにしてくれるのだ。
そこが甚深微妙の世界なのだ。
だからせっせと磨くのだ。

 
 

<事務局から感謝を込めて>
坂村真民,誰しもがどこかでその作風に触れている。熊本県荒尾市出身の仏教詩人。「癒しの詩人」。愛媛県砥部町に「たんぽぽ堂」と称する居を構え,毎朝1時に起床し,近くの重信川で未明の中祈りをささげるのを日課としていた。弱者に寄り添い癒しと勇気を与える。詩はすべてが分かりやすい。「今を生きる」「念ずれば花ひらく」「二度とない人生だから」「光が射しているのに」「タンポポを見よ」「本気」等々,読み始めると止まらない。「希望」の詩の中に「漫然と生きているのが一番いけない」とある。久々に,この詩のこのフレーズに叩きのめされたときの衝撃が甦る。
 もうすぐ,東日本大震災から10年の時が流れる。人々を救ってきた数々の言葉。人は個々に大切にしている言葉がある。コロナ禍,目まぐるしい報道の渦に飲み込まれる中,時を止めて詩集等を手に取る時間が私たちをまた救うことになる。
 
 

 現在,全国の同窓生の皆さんへ原稿依頼しています。同窓会ホームページへの掲載は,順不同になることもあるかと思いますので,予めご了承下さい。
 

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