今だからこそ、全国とつながる!SCリレー・メッセージ

コロナ禍に負けない 「今だからこそ,全国とつながる!SC(セレクト&コメント)リレー・メッセージ」第28弾

更新日:2021/06/04

【第28号メッセージ執筆者】 佐々木 美奈子 氏(第18期生)

宮城県利府町から全国の同窓生の皆さんへ

 

 

「背」

 大学にザリガニの住む池があった頃、通称「角田一周」という十キロメートルのトレーニングコースがありました。正門を出て角田市に続く直線道路を走る頃には、先輩方の背中はすでに遠く、他県出身の私は道に迷わないよう先輩方の背中を追って走りました。
 昨年十一月、三十五年ぶりに「角田一周」を先輩と走りました。私にあわせると言ったにもかかわらずペースを上げる二人の後ろを走りながら、この背中を見失わないように走ったなあと感慨に浸りました。卒業後、先輩方は様々な道に進まれましたが、その背中は、今も昔も、見えると安心する私の指標です。
 今、大学生の皆さんにとっては、思うように物事が運ばずつらい時期だと思います。ゴールが見えない時期だからこそ、私は先輩方のように、皆さんの先を走り、励まし勇気づける「背」を見せられるように努めます。

 

<事務局から感謝を込めて>

 ザリガニの住む池には,定期的に誕生日のお祝いとして,祝福のダイビング風景が目撃されていた。和やかな風景ではあったが,池に氷が張る頃の誕生日の学生たちは,たまったものではなかった様子と記憶している。この池にまつわる話だけで,とめどもなく語り続ける皆さんもいるはずです。
 筆者の「背」をタイトルとしたメッセージ。なぜ,背中は安心できるのか。母親の背にしっかりと背負われて安心しきって眠っている赤ちゃん。赤ちゃんは母親の背中で寝る気・甘える気満々である。親父の背中は甘えるものではないが,頼もしく目標となる。親父の背中は,見えているだけで役割を果たしている。
 掲載された二人の先輩の背中。絵になる。三十五年もの月日が過ぎ去ったとは思えない走りである。青空の下,どこまでも続く角田のランニングコース。「遅れるんじゃない!」と先輩の声が聞こえてきそうだ。先輩の後姿を撮影している筆者の後ろに,筆者を目標にその背を追い続けている後輩たちがいる。そして,その後輩の背を追いかける後輩。その連続は現役学生まで確実につながっている。
 筆者の背中は,確実に後輩たちを励まし勇気づける道標となっている。

 

 

 現在,全国の同窓生の皆さんへ原稿依頼しています。同窓会ホームページへの掲載は,順不同になることもあるかと思いますので,予めご了承下さい。

 

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