更新日:2021/08/11
【第35号メッセージ執筆者】 佐藤 久 氏(第1期生 仙南支部)
宮城県村田町から全国の同窓生の皆さんへ
「 笑 」
昭和三十九年,高校一年の時に東京オリンピックが開催された。地元(宮城,村田町)から,三宅義信選手がウエートリフティングに出場しメダリストとなった。同時に女子バレーボールチーム(東洋の魔女)も金メダルを獲得し,国中が盛り上がり,みんなが笑顔になった。待ちに待った二度目の東京オリンピック開催も,新型コロナウイルスのために,一年延期され今年の七月開催に?
今日では変異種株ウイルスによるさらなる流行によって,日毎に感染拡大し収束がみえない。感染防止拡大の阻止に,防衛行動の重要性が訴えられているが,一方ではステーホームの難しさも浮き彫りとなった。若者の重症化傾向も気になるところである。
交流も少なくなり,対話も短く乏しいものとなり,「一日一笑」どころではなくなった。「釣りバカ日誌」の浜ちゃん,「男はつらいよ」の寅さんの演技力で笑えるが,会話から生まれる「笑」が何よりも尊い。多くの仲間と心置きなく,グラスを片手に談笑できる日が,一日も早く来ることを願っている。正に今が,我慢の時である。
学生時代の笑顔が今でも思い出される,最南端石垣島在中の新垣聡君(平成三年卒・第二十二期生・ハンドボール)にリレーしたい。
<事務局から感謝を込めて>
新型コロナウイルス感染症により,私たちの生活の仕方に変化が求められている。特にコミュニケーションの取り方については,今後も更なる変化があるだろう。ただ,現状は,コロナ禍に対応しながら変化してきているものであり,アフターコロナの生活を見通した準備が必要となる。文字中心のコミュニケーションからオンラインと,どのように今後変化していくのか。過渡期にあることは確かである。
筆者の会話から生まれる「笑」が何よりも尊いというように,基本に据えられるのは相対する状況を確保された会話環境であってほしい。電子機器を媒体としたとしても,当たり前に話したい相手と自然な会話ができる環境を創り上げてほしいと強く思う。電子機器を全く使わない高齢者も何不自由なくその環境に溶け込めることが最大の条件である。何かの操作のできるものだけが生き残っているかのような,時代についていけない者は去れといったようなものでは情けなさすぎる。
こんな時代が来たのかと感動を味わえるくらいの高いレベルでのコミュニケーション環境を創り上げていただきたい。日本国民の我慢の時の連続が,必ずや最良の生活空間に繋がっているものだと信じて疑わない。
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