更新日:2021/08/11
【第36号メッセージ執筆者】 福田 功 氏(第16期生)第16期生柏良行氏からのバトンパスです!
宮城県大崎市から全国の同窓生の皆さんへ
「 郷(ふるさと) 」
平成三十年度、令和元年度と仙台大学のある柴田町、船岡中学校の校長として勤務させていただきました。学生時代には見ることのできなかった様々な景色を見ることができ、心の故郷となりました。
東日本大震災後、復興ソングとして題名や歌詞の中に多く使われている言葉の一つに「ふるさと」「郷」がありました。中でも人気グループ嵐が歌った「ふるさと」は、震災でふるさとを失った人、未だに戻れない人の思い、復興を願う気持ちが込められ、今でも耳にするとジーンときます。「郷」は、そこに戻る度に、当時の自分自身に出会えたり自分自身を取り戻したりする場所でもあると思います。二年間の勤務で、少し遠回りして母校仙台大学の前を通ることが度々ありました。私にとっての心の郷です。コロナ禍、正しく恐れ、そう少し辛抱していきます。
<事務局から感謝を込めて>
嵐の「ふるさと」は,正にふるさとそのものと言っていいほどの歌詞が並ぶ。
歌詞は,「夕暮れせまる空に 雲の汽車見つけた なつかしい匂いの町に 帰りたくなる」で始まる。ふるさととは,帰りたくなるところである。なぜ帰りたくなるのか。こう続けている。「巡り合いたい人がそこにいる やさしさ広げて待っている 山も風も海の色も いちばん素直になれる場所」であると。うまく言い表している。誰もが帰りたくなる。
筆者は,「当時の自分自身に出会えたり自分自身を取り戻したりする場所」であるとも思うと,しみじみ自身の仙台大学への思いをまとめている。如何に大切なものであるかが伺える。筆者の思うふるさととは,こんなにも素敵なもの存在なのだと心が洗われる。
コロナ禍,皆が不安の中にある。心の在り方に余裕などない。今,ゆっくりと立ち止まり,深い呼吸を繰り返し,心にしみる歌を聴き,歌詞を読み解き,自身の原点に立ち返る時間を持つことも生きる力を生むと筆者から学び取れる。嵐のふるさとの歌詞は,さらに続ける。「雨降る日があるから虹が出る 苦しみぬくから強くなる」と。心に不足していたエネルギーが充電されたかのように感じる。素晴らしい歌詞である。「助け合える友との思い出をいつまでも大切にしたい」のフレーズがあまりにも分かりやすく素直過ぎて,だからこれがふるさとだと強烈に胸に突き刺さる。心のふるさと,母校仙台大学。
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