更新日:2021/12/14
【第68号メッセージ執筆者】 小野寺 幹雄 氏(第8期生)
第8期生林良彦氏からのバトンパスです!
宮城県栗原市から全国の同窓生の皆様へ
「 皴 」
年月の経過は無情なもので、顔に刻まれた「皴」は深くなるばかり。私も高齢者の仲間入りをし、地域のボランティア活動に日々明け暮れています。
超高齢社会といわれる今、しきりに”生きがい” ということがいわれています。ところが、この言葉が大変軽々しく使われているように思います。なにかにつけて抽象的に生きがいといいますが、生きがいというのは”人生の目的” をはっきり設定していて、それに向かって努力し、精進している状態を指しているのであって、生きがいだけがそこら辺りに転がっているというものではありません。 動物園に飼われている、たとえば猿や熊などよりも、サーカスに出ている猿や熊のほうが病気にかかることも少なく、しかも長生きするのだそうです。サーカスの動物は、与えられた目的であるにせよ、跳んだり跳ねたりリズムをとったりします。ところが、動物園の檻に飼われている動物はただ餌を食べて文字どおり「生きている」だけなのです。
よくストレスがたまるといけないと言われますが、”しなければならない” 努力や目的などという前向きのストレスはむしろ必要といえます。求めたストレスでは人間は病気にならないのです。文学者セヴィニエ夫人は「心に皺はない」といっています。顔の「皺」は増えても、明日に目的を定め、それに向かって努力しようではありませんか。
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