今だからこそ、全国とつながる!SCリレー・メッセージ

コロナ禍に負けない 「今だからこそ,全国とつながる!SC(セレクト&コメント)リレー・メッセージ」第96弾

更新日:2022/02/28

【第96号メッセージ執筆者】  安住 彰 氏(第8期生)

山形県鶴岡市から全国の同窓生の皆様へ

 

 

「 潜 」

 

 鶴岡市は山形県の西,日本海に面した庄内平野の中にある。江戸時代一貫してここ庄内を治めていたのは徳川四天王筆頭,酒井忠次を初代とする酒井家であり,令和4年は酒井家庄内入部400年にあたる年である。明治以降300人近くいた藩主の中で地元に残ったのは桑名藩主は別にして酒井家だけである。武士の教育の主流が朱子学だった当時,庄内藩では「個性尊重と自学学習」を旨とする徂徠学を採用し人材育成していた。戊辰戦争で朝敵とされながらも武士と庶民が力を合わせて最後まで一度も負けずに戦い,庄内に敵を一歩も入れなかった原動力となった。この学問の根本が長い年月かけて庶民にも浸透していたものと考えられる。この鶴岡人の気質を表す言葉に「沈潜(ちんせん)の風」がある。出しゃばらず,静かな中にも物事の本質を捉える努力を積み重ね,いざ出番が来た時にそれを爆発させる力と気概があるという意味である。コロナ禍にあって,この言葉が今まさに輝きを増しているような気がする。私は運動で鍛え,体育を学問としている仙台大学で学ぶ者にこそ,それを具現できる素地があると考える。そんな願いを込めて「潜」にした。

 

 

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