更新日:2022/05/30
【第115号メッセージ執筆者】 渡邊 由美子 氏(第10期生)
宮城県仙台市から全国の同窓生の皆様へ
「 縁 」
中学校体育教諭として9年、残りの27年は特別支援教育に携わってきた。特別支援教育との縁を作ってくれたのが、学生課に勤務していたHさんの「船岡養護学校で講師をしないか」という一言だった。障害を持った子供たちが一生懸命に頑張る姿と、子供たちのために教材教具の工夫に力を注ぐ先生方の姿に感動し「私も障害を持つ子供たちの教育に取り組んでみたい」と思ったものだった。
学校という組織から抜けて、自分がやりたいことに取り組もうと考え早期退職をした。最後の学校で担任した特別支援学級の生徒や保護者たちと『匠倶楽部』というサークルを作った。障害を持った人たちの余暇活動の一助になればと考え活動している。各自が好きなことに取り組み作品を作り、それを活用し製品に仕上げイベント等で販売している。
そんな活動を始めた頃「還暦同期会」が開催され同期生たちと再会した。その後、お祝い事もあり、時期を空けずにまた再会した。学生時代にはあまり関わりがなかった人たちと38年ぶりに会い、思い出話をしながらサークルの話をした。その場で、カレンダーの予約をしてくれる人が出てきた。
そしてそこから、一気に縁がどんどん繋がっていった。同窓生がカフェを経営している話を聞けば、さっそく伺って委託販売をお願いしたり、SNSで知り合った後輩たちから多数のマスクを注文していただいたりと驚くばかりだった。わざわざイベントに来て、部員たちに励ましの言葉をかけ、製品を買ってくださる。お陰で部員たちはとても喜び、制作の励みになっている。
障害を持った人たちも、多くの人と関わることでたくさんのことを学ぶことができる。そんな学びの場が得られるのも、皆さんとの「素敵な縁」のおかげと感謝している。
今後ともよろしくお願いいたします。
大切な縁は永遠に・・・・
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