今だからこそ、全国とつながる!SCリレー・メッセージ

コロナ禍に負けない 「今だからこそ,全国とつながる!SC(セレクト&コメント)リレー・メッセージ」第125弾

更新日:2022/07/20

【第125号メッセージ執筆者】 小島 淑子 氏(第2期生)

令和4年度同窓会会長・代表理事:宮城県仙台市から全国の同窓生の皆様へ

 

 

 

「 寿 」

 仙台大学は昭和42年4月に船岡の地に、東北・北海道唯一の体育大学として誕生開学いたしました。私は昭和43年度入学の2回生です。陸上競技短距離選手として嘱望され、自宅から通学できる大学に入学でき喜んでおりました。最初は体育学部学生として学ぶべきことの基礎・基本となるところを経験豊かな立派な諸先生方にご指導いただきました。学年が進み専門分野の学びに入る時期には、学びを深めるべき施設・設備が整っていない。大学関係者からは、夢と希望に溢れるお話等はたくさん伺っておりましたが、学年が進んでも一向に施設・設備も整うことなく、私たち学生を騙している欺瞞の大学である。ということから学友会執行部が中心となりストライキを起こして、大学関係者と話し合いをいたしました。その後現在の状況からは考えられないような、簡易な柔道場と卓球場が造られました。

 私たちの卒業時には、多くの先生方は他大学から割愛を受け移られてしまいました。大学維持のため、教職員定数確保のために、何名かの卒業生が残り空いている学部・学科の留守を預かりました。私のその一人として大学に残りました。種々の紆余曲折がありましたが、大学存続のためできることを一生懸命に行ってきました。30歳半ばで体調を崩して大学を退任いたしました。

 その後、現朴澤泰治理事長が着任され、その経営手腕によりみるみる大学は栄え、私たち最初の頃の学生には味わったことのない施設・設備・教職員の揃った立派な大学に発展されております。
 我々の時代は何だったんだろう!しかし何もないところで学んだからこそ創意・工夫を凝らした授業づくりや率先垂範で取り組む仕事ぶりを認められ、其々に進まれた職場で活躍されました。同窓会支部総会で各支部に伺うと、「仙台大学愛に燃え大好き」という卒業生で溢れております。これは物質に恵まれているなしではなく。諸先生方の真摯なご指導と、学生同士の連帯等々による繋がりによるものと感慨深いものがあります。

 その様な私たちの時代もあり、施設・設備が整い充実した大学で学びを受けられた卒業生の方々が融合して、更なる仙台大学の発展を願う私たち同窓会があり、活動が定着して来ております。そのことは大変めでたいことであり、思いを込めて〔寿〕の文字を選びました。

 

 

 

現在,全国の同窓生の皆さんへ原稿依頼しています。同窓会ホームページへの掲載は,順不同になることもあるかと思いますので,予めご了承下さい。

 

 

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