今だからこそ、全国とつながる!SCリレー・メッセージ

第187弾 「 思 」

更新日:2022/12/02

【第187号メッセージ執筆者】  大髙 貴代 氏(第23期生)

第23期生平野史代氏からのバトンパスです!

宮城県仙台市から全国の同窓生の皆様へ

 

 

 先日、私の祖母が天国に召された。百五年と七ヶ月の生涯を閉じた。悲しい気持ちもあったが、「今日の日も暮らした」と毎日ありがたそうに言っていたことを思い出したし、何とも言えない不思議な気持ちになった。

 

 祖母は、字が書けない。読めるのは平仮名だけであり、漢字を飛ばして読む。何が書いてあるのか読んでくれと言われ、読んで解説したことがある。計算もできなかった。

 大正、昭和、平成、令和と四つの元号を生き抜き、戦争も経験している。学校に行き知識を得ることや、将来の夢、趣味などあっただろうか。祖父が戦地に行き、五人の子どもを育てた。親戚の子どもも我が子同然に愛情を持って育てた。

 

 祖母は、私が生まれた時からずっと、見守ってくれていた。両親が忙しいので、いつも祖母と一緒だった。明るくとても毎日が楽しそうだった。過去の辛い話などきいたことがない。私はきっといろいろな事に、恵まれていると思う。これからも、毎日を大切に過ごし、生涯が閉じるまで謳歌したいと思う。

 

 

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