今だからこそ、全国とつながる!SCリレー・メッセージ

第230弾 「懐」

更新日:2023/08/29

【第230号メッセージ執筆者】  林  雅法 氏(第18期生)

北海道江別市から全国の同窓生の皆様へ

 

 

 私は現在、故郷の北海道で高等学校の教員となり、三十数年が過ぎ退職まで残り5年となりました。大学を卒業して三十五年、何度か宮城県に行く機会はありましたが、時間が取れなかったこともあり、大学を訪れることはなく月日は流れ現在まで来ていました。

 

 それが今年三月、生徒を連れて部活動の合宿を大学で行う機会があり、卒業後初めて大学を訪れました。当時の街並みを記憶の中でたどりながら船岡駅から大学まで、生徒と一緒に歩きました。すっかりと変わってしまった街並みの中に、私がいた頃と変わらずに残っていたものもあり、とても懐かしい思いと同時に、学生時代の事も思い起こされました。桜の花も咲き始めたタイミングであったので、白石川堤一目千本桜も昔と変わらなくあり感動しました。

 

 合宿期間中、お世話になった先生が、私が合宿で大学に来ていることを、宮城県内で高等学校教員をしている同期に連絡をしてくれて、合宿中思いがけず、三十五年ぶりに再会することが出来ました。現在のお互いの近況など話しをして、とても素晴らしい時間を持つことが出来ました。また同時にとても考え深い日となりました。

 

 故郷の北海道で教員として働くべく、大学の門を叩き現在まで、決して順風満帆であったわけではなく、紆余曲折しながらの人生であったと思いますが、還暦を前に大学での4年間を「懐かしく」振り返る、また教員生活を見つめ直す良い機会となりました。また来年訪れて、生徒と一緒に船岡駅から大学まで歩きたいと思っています。

 

 教員として現在まで、多くの生徒との関りを通して、私自身が生徒から人としての在り方を学び、日々成長させてもらったと実感しています。残りの教員生活で少しでも生徒に恩返しが出来る様に、日々悩みながら生徒と関わって行こうと思います。

 

 道央支部には多くの同窓生がおり、教員として働く同窓生も多数おり、教育現場で奮闘されています。この後も仙台大学の後輩たちが活躍してくれることを願っています。

 

 

 

現在,全国の同窓生の皆さんへ原稿依頼しています。同窓会ホームページへの掲載は,順不同になることもあるかと思いますので,予めご了承下さい。

 

 

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