今だからこそ、全国とつながる!SCリレー・メッセージ

コロナ禍に負けない「今だからこそ,全国とつながる!SC(セレクト&コメント)リレー・メッセージ」第18弾

更新日:2021/04/28

【第18号メッセージ執筆者】大内 啓邦 氏(第10期生 令和2年度宮城県仙南支部副支部長)

第9期生山本玲氏からのバトンパスです!宮城県大河原町から全国の同窓生の皆さんへ!

 

今もなお今もなお船岡城址に残る大きな樅ノ木

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「志」

 地元,柴田高校おしかった! あと一歩! 甲子園での延長10回5対4の熱戦は,生徒にとって貴重な経験となったと思う。平塚監督も仙台大学の同窓生と聞いた。すごい。このコロナ禍にあって沈んだ気持ちだったが元気をもらった。また,何十年ぶりかで,船岡城址公園に4月1日行ってみた。「樅ノ木は残った」の樅の木をみて,原田甲斐が主人公の「伊達騒動」に思いを巡らせた。桜も満開になり,大変綺麗に整備されていたことに驚いた。
 さて,3月,ある中学校の卒業式に参加して,校長は「今年の卒業生はかわいそうとよく言われたが,かわいそうとは思っていない。むしろ,困難にぶつかっても工夫して,各種行事をやり遂げようとするたくましい姿を見ることができた。コロナ禍にあっても,ひたむきに頑張る姿があった。」と語った。人は,辛いこと苦しいことがあるとそれを乗り越えようと工夫し,努力するものだとつくづく思った。
 コロナ禍にあって,大学生活も様変わりしている。この状況を前向きにとらえ,自分のエネルギーを蓄える時と考えたい。漢字一文字は,新しい年度のはじめに「志」を選んだ。この「志」という字を見ると,私は,40数年前,教員採用試験のときに学んだ松下村塾の吉田松陰を思い出す。その松陰が弟子に送った手紙の一部を学生に送る。

 志を立てるためには 人と異なることを恐れてはならない
世俗の意見に 惑わされてもいけない
目前の安楽は 一時しのぎと知れ
百年の時は 一瞬に過ぎない
君たちは どうかいたずらに 時を過ごすことのないように

 

 

 <事務局から感謝を込めて>

 船岡城址の樅ノ木が悠然と私たちの歴史の刻み方を見守っているかのように,筆者のメッセージが伝わってくる。人生100年,歴史的時間にしては極僅かな人生の中で,日常を過ごすことにも苦心して,大震災があれば復興に力を注ぎ,感染症あればそれを乗り越えようと努力する。そのことが歴史に刻まれていく。私たちの道のりが歴史になる。
筆者は,4月1日に何十年ぶりかで船岡城址に居た。改めて歴史的に見れば一瞬にすぎない私たちの一生の歩み方を改めて見つめている姿が浮かぶ。同窓生皆が過ごした船岡の城下を見渡しながら,時間がいかに大切なものかを見つめ直す。
筆者の「人は苦しいことがあると・・・」のフレーズに触れた時に,ふと東日本大震災時の忘れられないフレーズが浮かんできた。作家で僧侶の瀬戸井内寂聴氏が当時こんなフレーズを残している。「悲しいこと,苦しいことを忘れられるから生きていける。でも,同時に私たちは,絶対に忘れてはならないことを忘れてしまう。」である。角度,切り口が変わると並べられる言葉の類が変わってくる。これもまたメッセージの楽しみと感じる。

 

 

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