今だからこそ、全国とつながる!SCリレー・メッセージ

コロナ禍に負けない「今だからこそ,全国とつながる!SC(セレクト&コメント)リレー・メッセージ」第22弾

更新日:2021/05/12

【第22号メッセージ執筆者】 小林 一郎 氏(第18期生令和2年度神奈川支部事務局長)

神奈川県相模原市から全国の同窓生の皆さんへ

 

 

「 駅 」

 37年前の春、私は船岡の駅に降り立ちました。この町がこんなに大切な場所になるとは思いもせずに。私は迷わずバレー部に入部しました。最初は決して前向きでなく、厳しい練習や上下関係に、いつ辞めようかとそればかり考える毎日でした。しかし、共に過ごす友人、そして厳しい中にも愛情を持って指導していただいた先輩方、自分の気持ちが驚くほど変化していきます。この先輩方、チームメイトのために学生生活を送りたいと。バレー部では主務を務め、4年間一度もユニホームを着て試合に出ることはありませんでした。しかし、37年過ぎた今でも決してそのことは後悔していません。仙台大学バレー部のために4年間を捧げられたことを誇りに思っています。もし、「あの春に辞めていたら」今の自分は無かったなと思います。(たいした人生を送ってきたわけではありませんが・・・)素晴らしい先輩方と同級生、後輩たちとバレーボールに打ち込んだあの頃、すでに後悔する気持ちは必要なくなりました。その時の思いが私の生きる姿勢になりました。今を前向きに、そして愛するということです。この6月、57歳になる私ですが決して思い通りの人生ではありませんでした。しかし、妻に出会い、娘を二人授かり、そして今でもお付き合いしてくださっている先輩方をはじめとするチームメイト、仲人までしていただいた恩師、こんなにも大切な人たちに囲まれている事が幸せでなりません。この37年、いや生まれてから57年間、少しでも違う選択をしていたら、この大切な人たちとの出会いも大学での大切な時間もありませんでした今、大切にしている人がいるなら、大切な思い出や時間があるなら、過去を悔やまない生き方をすることです。一つ一つの時の積み重ねが今なのだから。そして、そうするためには今を前向きに生き、そして愛するということだと思います。仙台大学の4年間、チームを愛し、大学を愛し、そこで出会った人たちを私は心の底から大切に思うことができました。どうか、コロナ禍で出口が見えない世の中ではありますが、何とか前を向いて生きましょう。必ず、この時代を振り返られる時が来ます。その時、後悔をせずに生きているために、この大変な今から逃げずに、前を向いて生きてください。あの町の桜が冬の寒さに耐え、春、一斉に咲き誇るように。仙台大学で共に過ごした誰もが通り過ぎたあの駅「船岡」。すべてが始まったあの「駅」に再び笑顔で降り立つ日のために。

 

<事務局から感謝を込めて>
 今を前向きに生き,そして愛すること。そのことが過去を悔やまない生き方に繋がる。
筆者が悩みながらも前向きな生き方を崩すことなく継続してきたことが,大切な出会いを与えてくれると同時に自然と筆者の生きる指針となった。
 筆者は選択というキーワードを挙げている。人生は選択の連続である。その選択は常にどちらが正解なのかは分からない。選択の連続が人生であるとすれば,選択が人生を作り上げていることになる。となると,どちらの選択も正解となる。ただ,筆者の前向きな生き方を指針とする選択は,少しでも明るい方へ導かれているのだと頷くことが出来る。
 旅情あふれる文面で締めくくられたメッセージ。必ず筆者は笑顔で船岡駅に帰ってくるのだと,その時の情景が思い浮かぶ。毎日の前向きという積み重ねが筆者の笑顔咲き誇る今を作り上げる。

 

 

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