更新日:2022/10/03
【第156号メッセージ執筆者】 宍戸 一成 氏(第12期生)
宮城県角田市から全国の同窓生の皆様へ
「 猫 」
心穏やかに生きて行くためには、無条件で愛する対象が必要だ。私にとってそれは家族とりわけ娘であったが、彼女は大学進学とともに京都へ行き、あっけなく大阪人の女房になってしまった。そして今、ツンデレの黒猫を文字通り猫可愛がりして、退職後の心の均衡を保っている。
東の空が白む頃、彼女は私を起こしにやってくる。撫でろとか遊べとか餌が欲しいとか、なかなか雄弁である。思いが通じないとフライングン猫パンチをお見舞いされるので、最近は彼女が何を欲しているかが分かるようにうなってしまった。彼女のお気に入りは、リードを付けて外に行くことと私の右手と猫プロレスをすること。彼女はいつも真剣に遊ぶ。だから私の真剣にお付き合いしている。妻によると彼女と対峙している私は、意味不明の言語を発しているらしいが、いいではないか。詰まる所、ただただ楽しく、幸せなのだから。
六十三歳、妻とこの猫と伴に生きていく。
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